寺本 純

ボツリヌス治療ブログ

肩こりを伴う緊張型頭痛のボツリヌス治療の概要と学術的根拠

肩こりがあり、頭も痛かったり、重かったりする頭痛を緊張型頭痛と呼びます。片頭痛のような脈打つ感じはしません。さて、この緊張型頭痛は各国でとらえ方がいくらか異なります。日本では上記したように肩こりに関連する頭痛と考えられていますが、欧州では精...
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片頭痛のボツリヌス治療の概要と学術的根拠

美容皮膚科医のBinderら1)は、ボツリヌス剤 (ボトックス) による皺のばしの治療に伴い、患者の申告から片頭痛も軽減することがあることに気づき、51% が完全に改善、部分改善を合わせると89% にのぼることを1998年に報告しました。こ...
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注射、採血後の針跡の異常な痛み

外傷後に、傷の程度とは不釣り合いな痛みが持続することがあります。この痛みは長く続きます。さらに周囲の皮膚温が下がったり、皮膚が萎縮したりすることもあります。診断名としては、複合性局所疼痛症候群(CRPS)と呼ばれるものです。必ずしも広い範囲...
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むちうち症に関する問題点

むちうち症とは交通事故、特に追突されたあと、あるいはコンタクトスポーツなどで相手と激突したあとなどに生じる現象です。正式には、むちうち症は医学用語ではありません。外傷性頸部症候群として一括されています。この中には、脊椎の障害、脊髄の障害、神...
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寺本神経内科での今後の対応

ボツリヌス治療の法的・社会的な問題・事情を知っていただいたうえで、寺本神経内科を受診される場合には、きちんと担当医から、いままでの治療経過などをきちんと記した紹介状をもらってください。担当医にだまって、こっそりと受診される方がいるのは事実で...
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医療倫理に関わる問題

日本頭痛学会が、ボツリヌス治療の臨床試験を事実上門前払いしたことは、憲法違反であり、医療被害を蔓延させたことは完全に不法行為です。慢性片頭痛に陥った場合には、直接担当医に、ボツリヌスという治療法があるからやって欲しいと申し出てください。現在...
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医学的な対応策

まずは慢性片頭痛に陥らないことを考える必要があります。トリプタンはたしかによく効くところから使用しがちです。一旦使用するとその効果の良さからなかなか後戻りできません。片頭痛の治療の最大の目的は、生活改善治療ですから、若干の頭痛があっても生活...
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日本での対応の問題点

日本での最大の問題点は、製薬会社からの臨床試験の申し出に対して、日本頭痛学会が、事実上その試験を門前払いしたことです。患者を擁する臨床系学会は患者の改善を目指して活動することが大前提です。当然の倫理として誰もがそう考えるはずです。ところが、...
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課題の対策と現状

欧米では、頭痛を防ぐことが確認されたボツリヌス剤を推奨し、いくつかの医師向けの指導書や医学雑誌などで投与法が示されました。結果として個人差が目立つことがあり、その後ボツリヌス剤の製薬会社が主導して、慢性片頭痛を対象として臨床試験(PREEM...